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ルーブルのフェルメール展 [フェルメール]

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ブログの更新をしないまま気がつけば半年以上過ぎていた。忙しかったこともあるが何か書く気がしないということもある。この間にスペインに行ったりロンドンに行ったりして写真はたくさん撮っているのだが、それもデジタルフィルムで、まだちゃんと整理もしていない。忙しいと言っても時間が全くない訳ではないないので要は気持ちの問題。

今回書いているのはトランジットで飛行機が遅れているからだが、急に思い立ってパリに出かけたのだ。忙しいと言って休もうと思えば休めるもんだ。フェルメールの絵が十二枚も集まるのはそうそうあることではないし、5月に忙しくなるので4月の中旬が唯一のチャンスだった。フェルメールは全て見ることができた。まだ行っていないのはエジンバラとブラウンシュバイクだけだが、とりあえず一休みと思っていたら、この大展示だった。

 全て見いるので感激はないのだが、何枚もの絵が並んでいるのは気持ちが良い。同時代のオランダの画家との展示だからバラバラになってはいたが天文学者、地理学者、ミルクメイド刺繍をする少女が並んでいるのはやはり壮観。

時間を作ってまた書こうと思うがとりあえず生きているうちにまたフェルメール展が見られて良かった。

かなり混んではいたが2回行って十分に堪能した。後はセーヌ川の堤防をあてもなく歩いていただけだった。


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ダブリンのフェルメール [フェルメール]

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たまたまダブリンに来たのでアイルランド国立美術館へ。木曜日の夕方に時間があったので街の中心部の美術館に立ち寄れた。他でもあるように木曜日は8時まで開いていて食事の約束の前に立ち寄れた。ここの絵は前に東京で見ているが所蔵美術館で見るのも一つの経験だ。美術館は改築中で残念な感じだが仕方ない。魅力的なカラバッジョもありこれが意外な収穫。

ダブリンは先週まで寒かったらしいが比較的暖かい。


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最後の一枚のフェルメール [フェルメール]

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ついに懸案のフェルメールの「音楽の練習」を見に行った。午後早くに時間が空いている 日があったのでランチの時間をつぶして行ったのだ。こういう時はバッキンガム宮殿にオフィスが近いのはうれしい。歩いて10分ほどの距離だ。バッキンガム宮殿は時間をかければいくらでも見るものがあるのだろうが、すべて素通りしてフェルメールにまっしぐら。フェルメールを時間をかけてみた後は余裕を持って同じ絵画ギャラリーにあるレンブラントとかカラバッジュを見ても午後の約束の時間まで余裕で戻れた。

実物のフェルメールとしては最後の絵になったし、好きな中期の作品で早くから見たかったものの、ロープで1.5mほども隔てられているわ、他の絵にはないガラスが額にはまっているわであまり良い環境ではなかったのが残念だ。それでも長い時間独り占めにして見ていられたのでよしとしよう。「音楽の練習」はギャラリーの端に架けてあって警備のおじさんがそばに立っていたのだが、長い時間見ていたから目で話しかけられた。その顔は笑っていたが言葉は発しなかった。規則でしゃべってはいけないのかもしれない。

絵そのものはよく知っているので驚きはないのだが、ちょっと距離があってこの時代のフェルメールらしい筆致をよく見られなかったのは残念だ。前に単眼鏡を買おうとして結局買わなかったことが悔やまれる。元々、他の絵に比べて人物が遠くに居て絵に入りづらいことは事実なのだが、この絵の色味と壁の鏡にイーデルの脚を描いて画家自身の痕跡を残している点がすきだ。似た絵では、ボストンのイザベラ・スチューアート・ガードナー美術館から盗まれてもう永遠に見られないかのしれない「合奏」にくらべてややコントラストが高く、明るくて光の感じがとてもフェルメールだなとも思う。

これで現存すると考えられているフェルメールの絵はすべて(盗難中の「合奏」をのぞいて)実物を見た事になるから、あとはまだ行っていないダブリンとブラウンシュバイクまで行ってみるかだが、それはまだ急がなくても良いような気がしている。最初にニューヨークで見てから20数年経ってついに実作をすべて見る事ができた。何となく過ぎた時間だけのことを考えて裏口から宮殿の裏庭にでた。


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「テネブリズム」という表現 [フェルメール]

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ちょっと記憶が無いほど暑い週末で家に閉じこもってたまっている本とビデオに追いつく。この週末の言葉は、「テネブリズム」。カラバッジオについての本に出てくるのだが、彼の影と強い光のスタイルをいう言葉で、フェルメールもカラバッジオやレンブラントほどではないが似た表現をとっている。真っ暗な闇に当たる強い光は劇的な場面を作り出すが、フェルメールの影は闇ではなくなく、もっと柔らかだ。でも室内画がほとんどということで、「テネブリズム」の影響を受けた影と光の画家であることは間違いない。

分からないことはwikipediaで調べてみるのだが、説明は以下の通り。フェルメールの表現は参照されないので、典型的なテネブリズムではないらしい。

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テネブリズム(Tenebrism)は、光と闇の強烈なコントラストを用いた絵画のスタイル。語源はイタリア語のテネブローソ tenebroso (闇) で、dramatic illumination (劇的照明)とも呼ばれる。明暗法のより高まった様式で、暗闇から人物が浮かび上がったような画面を作る。この言葉はここ10年ほど美術史家はほとんど用いておらず、明確な定義も不足している。用いられるとしたら、スペインの、とくに17世紀の画家たちにで、他と区別するため、語頭を大文字で書く。

テネブリズムと明暗法の違いを、最も良く説明しているのは、ドイツの美術史家ルドルフ・ウィットカウアー(1901年 - 1971年)の次の文であろう。

    カラバッジオの光は孤立している。それは空間も空気も作らない。その絵の中の闇は否定的な何かでしかない。つまり闇とは、光が存在しないところ。光は人物や物を照らすものの、それらは中身が詰まっていて、光を通さず、光に溶けることもないから、そこに闇が生まれる。同じことは、ティツィアーノ、ティントレット、レンブラントの作品にも言える。

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この影と光のコントラストのある表現は、カラバッジオの専売特許だと思っていたが、彼の前にも似た表現をした先駆者がいたことをWikipediaで知った。

今週はかばんに入れているカメラのレンズを換えて夜の写真が撮りたいな。


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デルフトのフェルメールその後 [フェルメール]

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無線LANにつながったPCとHDDをチェックしたり、要らないファイルを削除したり、外付けHDDに移したりしていたら、外付けHDDのフォルダからデルフトの写真が出てきた。あれからもう5年近くたつが記憶は鮮明だ。フェルメールが生まれ死んだ街は、彼の作品のように静かな清潔さを持っていた。

ちょうど先週、同じオランダの美術館から盗まれた絵が燃やされたという記事を読んでいたので、同じように盗難にあっているフェルメールの「合奏」のことを思い出した。

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AFP=時事】オランダ・ロッテルダム(Rotterdam)のクンストハル(Kunsthal)美術館から昨年10月、わずか90秒足らずの間に盗みだされたパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)やクロード・モネ(Claude Monet)などの7作品が、容疑者の母親によって燃やされていたことが分かった。ルーマニアの通信社メディアファクス(Mediafax)が16日に伝えた。

 今年1月に逮捕されたラドゥ・ドガル(Radu Dogaru)被告の母親は「証拠を隠滅」するため、総額1億ユーロ(約130億円)を超える作品を自宅のかまどで燃やしたと話している。「作品の入ったスーツケースを自宅のかまどに入れた。薪と室内履き、ゴム靴もかまどに入れ、完全に燃え尽きるのを待った」という。

 裁判所に提出された書類によると、母親は「非常に深刻なことが起きたと認識しており、息子が逮捕された今年1月以降、とても恐れていた」。5月には捜査員が母親の自宅のかまどの灰を徹底的に調べたと報じられ、絵画が燃やされたのではないかと心配されていたが、それが事実だったことが確認された形になった。

 被害に遭った作品はピカソの「アルルカンの頭部(Tete d'Arlequin)」、モネの「ウォータールー橋、ロンドン(Waterloo Bridge, London)」、ルシアン・フロイド(Lucian Freud)の「Woman with Eyes Closed」など。「世紀の盗難」と言われるこの事件の裁判は8月に行われる予定だ。
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「合奏」 は、1990年3月にイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館から盗まれて、その後行方不明。同美術館は盗まれた当時のまま空白の壁を残している。いつまた、その場所帰るのか。それとも、今回燃やされた名画のように永遠に破壊されてしまっているのか。1994年の夏に1カ月ほどボストンに滞在したが、その時はすでに空白の壁だった。「合奏」を生きている間に見られるか。

現時点のフェルメール巡礼を整理してみると以下の通りになる。

■ アムステルダム 国立美術館
1.「牛乳を注ぐ女」                      ○
2.「手紙を読む青衣の女」             ○
3.「恋文」                               ○
4.「小路」                              ○
■ハーグ マウリッツホイス美術館
5.「真珠の耳飾りの少女」           ○
6.「ディアナとニンフたち」              ○
7.「デルフトの眺望」                     ○
■ブラウンシュバイク ヘルツォーグ・アルトン・ウルリッヒ美術館
8.「二人の紳士と女」                 △
■ ベルリン 国立絵画館
9.「紳士とワインを飲む女」           ○
10.「真珠の首飾りの女」               ○
■ドレスデン 国立絵画館
11.「取り持ち女」                  ○
12.「窓辺で手紙を読む女」          ○
■フランクフルト  シュテーデル美術研究所
13.「地理学者」                        ○
■ ウィーン 美術史美術館
14.「絵画芸術」                      ○
・ パリ ルーブル美術館
15.「レースを編む女」               ○
16.「天文学者」                         ○
■ロンドン ナショナル・ギャラリー
17.「ヴァァージナルの前に座る女」       ○
18.「ヴァージナルの前に立つ女」       ×
ケンウッド・ハウス 
19.「ギターを弾く女」                    △
英国王室コレクション
20.「音楽のレッスン」                ×
 
■エディンバラ 国立スコットランド美術館
21.「マルタとマリアの家のキリスト」    △
■ダブリン アイルランド国立美術館
22.「手紙を書く婦人と召使い」         △
■ワシントンDC ナショナル・ギャラリー
23.「手紙を書く婦人」                    ○
24.「天秤を持つ婦人」                    ○
25.「赤い帽子の娘」                       ○
26.「フルートを持つ娘」                  ○
■プリンストン バーバラ・ピアセッカ・ジョンソン・コレクション基金
27.「聖女プラクセデス」              △
■ニューヨーク メトロポリタン美術館
28.「水差しを持つ女」                ○
29.「少女」                           ○
30.「眠る女」                            ○
31.「窓辺でリュートを弾く女」           ○
32.「信仰の寓意」                       ○
フリック・コレクション
33.「兵士と笑う娘」                    ○
34.「稽古の中断」                      ○
35.「婦人と召使い」                     ○
■ボストン イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館
36.「合奏(盗難のため行方不明)        ×
■ 個人蔵 (場所不明)
37.「ヴァージナルの前に座る若い女」    △
 

△は所蔵されている美術館でなく、別の場所で見たという意味。まだオリジナルを見ていないのは、×で、「合奏」を始めとして「ヴァージナルの前に立つ女」 と「音楽のレッスン」の三作品。1990年3月までにボストンに行かなかったから、もう永遠にすべてを見ることはかなわなくなった。89年の夏にボストンの空港には降りたが、そこから市内には行かずケープコッドの方に行って、市内に寄らずに帰ってしまった。あの時にイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館行っていればと今になって思うが、その時には翌年に盗まれて戻らないということは考えもしなかった。わずかなチャンスを永遠に逃したのかもしれない。

それで言えば、フェルメールは寡作の画家として知られるが、現在残っている30数作品(そのうちいくつかは真作かどうか疑問があるが)が描かれたすべてだったのか。17世紀から現在までの間に失われた作品は無かったのか。もちろん答えは、きっといくつかの作品は様々な理由で失われたのだろう。

文字を発明したと言われるフェニキア人は、その文字を使った作品などを残していないと言われるが、彼らが文字を使って文学作品などを残さなかった訳ではなく、単純に当時使われたパピルスなどが長い年月の間にものとして失われ、フェニキア人の残したかもしれない文字による思いは消えた。同じようにキャンパスに描かれたフェルメールのいくつかの作品は燃えたり腐ったりしてしまったかもしれない。なので、全作品の走破という夢がかなわなくても、かなっても、デルフトに生きた17世紀の画家のすべてを知ることはいづれにせよできないことだ。


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Vermeer and Music: The Art of Love and Leisure [フェルメール]

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ロンドンナショナルギャラリーで今年の6月から9月まで「フェルメールと音楽」という展示がされるそうだ。タイトルだけ聞いて、ロンドンの4枚のフェルメールが一堂に会するかと期待したが、そうではなかった。英国王室所蔵の「音楽のレッスン」も展示されるのか思ったら勘違い。 ナショナル・ギャラリーのサイトには3枚しか展示されないと書かれている。

現時点では、本来はケンジントンハウスにある「ギターを弾く少女」が改築のためにナショナル・ギャラリーに展示されている。ナショナル・ギャラリー 所蔵の「ヴァージナルの前に座る女」はワシントンに貸し出し中だとインフォメーションの人が言っていたが、これが帰ってきて3枚になるようだ。ワシントンと聞いたのでワシントンのナショナル・ギャラリーかと思ってサイトを見たが違うようだ。どこへ行ったのだろう。


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ロンドンのフェルメール [フェルメール]

Trafalgar.jpg

イギリスにはまだ見ていないフェルメールが4枚あるのだが、今回は2枚を見ることができた。ナショナルギャラリーにいったのだが、その2枚は「バァージナルの前に座る女」と本来は、ケンウッド・ハウスにあるはずの「ギターを弾く女」 だ。ケンウッド・ハウスは現在改修中でほとんどの所蔵品は海外に貸し出し中だが、フェルメールのみイギリスにとどまりナショナル・ギャラリーに展示されていた。ナショナル・ギャラリーにはるはずの「バァージナルの前に立つ女」 は展示されていなかったが、貸出し中なのか、どうかはわからない。

小林頼子さんも書いているが、イギリスにあるフェルメールは最晩年の作品で筆運びなどが精緻さを欠き、簡略なものになっている。「バァージナルの前に座る女」は青い衣装の立体感などが好きな作品だが、今回初めて作品を直接見て、小林さんの指摘が良く分かった。立体的に見える袖のあたりは近くから見ると書きなぐったような荒い筆となっている。でも考えてみれば、それでも立体的に見るならば、それは手抜きではなくフェルメールの新しい技法とも言える。

ケンウッド・ハウスにあるはずの「ギターを弾く女」は、よく言われるように構図がこの時代の他の作品とは違っていて、人物は左端に寄せられていて新しい絵に見える。 他の作品では光が左から来ているのに対して、この作品では右から光が来ている。写真からでも気がつきそうなものだが、今回初めて気がついた。他にも右からの光の作品があったかどうか、もう一度チェックする必要がありそうだ。30数枚しかないからこの作業は簡単だ。

それにしても「バァージナルの前に立つ女」はどこにあるのだろうか。

 

 


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「フェルメールからのラブレター展」 [フェルメール]

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週末は良い天気でしかも少し暖かかった。カメラを持って出かけることとして、とりあえず文化村にフェルメールを見に行った。今回の三枚ともにすでに見た作品だが、日本に来ているなら行かなければならない。今回の展示は、フェルメール以外は特に目新しいものはなかったのだが、レンブラントの弟子というBol(ボル)という人のポートレイトの作品が不思議な感じで面白かった。フェルメールも、レンズを通して見た映像を作品に生かしていたといわれるが、ボルの作品は確実にレンズを通して見たものだった。学者の肖像だが、まず顔がぼけている。良く見ると手前にある本の端とか学者の胸のスカーフとかにピントが合っている。顔にピントが合っていないポートレイトというのもすごいなと思って見ていたのだが、この当時、レンズを通して見たような映像を絵に描くのが流行りだったのだろうか。

フェルメールの三作品は、特に好きな「手紙を読む青衣の女」が来ていることもあり、やはり行って良かった。一緒に行った家人と、デ・ホーホとか主題も構図も同じなのに、どうしてこんなにも印象が違うかという話になったのだが、多分たくさんの理由があるのだが、ひとつは色の深みと諧調、それからハイライトの表現の美しさ、最後に光と影のコントラストの三つがとりあえずの理由だとか話をしていた。

相変わらずフェルメールは人気で会場は混雑していたが、他の作品はざっと見ただけで、フェルメールの展示室にずっといた。やはり、同じ場所に三作品ならんでいるのは満足度が高い。所蔵されている美術館でも、三枚並んでいるということはあまりない。まだ見ていない作品を、思い出しながら帰ってきたので、今後のためにまとめを作った。 ○は、所蔵美術館で見たもの、△は、東京で見たもの、×はまだ実際の作品を見ていないもの。ロンドンの4作品はまだ見ていないので、いつかイギリスに行かなければ。イギリスに最後に行ったのは、もう15年前で、それ以降はロンドンでトランジットが何回かあったが、一度も入国していない。それ以前に行ったのも、学生時代の一度を除いてすべて仕事だったから観光はほとんどしていない。問題は、英国王室コレクションの「音楽レッスン」は、王室が夏休みの時以外は公開されていないから、夏にしか行けない。それからボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館の「合奏」は盗難中で、いつ見られるかもわからない。「合奏」が盗難にあった時にたまたまアメリカに住んでいた時だったから、大きなニュースになったことは今でも良く覚えている。もう20年以上過ぎて、再び多くの人の目に触れる可能性はかなり少なそうだ。

アムステルダム 国立美術館

1.「牛乳を注ぐ女」                          

2.「手紙を読む青衣の女」                   

3.「恋文」                                    

4.「小路」                                      

ハーグ マウリッツホイス美術館

5.「真珠の耳飾りの少女」                   

6.「ディアナとニンフたち」                  

7.「デルフトの眺望」                          

ブラウンシュバイク ヘルツォーグ・アルトン・ウルリッヒ美術館

8.「二人の紳士と女」                           

ベルリン 国立絵画館

9.「紳士とワインを飲む女」                  

10.「真珠の首飾りの女」                     

ドレスデン 国立絵画館

11.「取り持ち女」                             

12.「窓辺で手紙を読む女」                  

フランクフルト  シュテーデル美術研究所

13.「地理学者」                                 

ウィーン 美術史美術館

14.「絵画芸術」                                 

パリ ルーブル美術館

15.「レースを編む女」                       

16.「天文学者」                                 

ロンドン ナショナル・ギャラリー

17.「ブァージナルの前に座る女」          ×

18.「ブァージナルの前に立つ女」           ×

ケンウッド・ハウス 

19.「ギターを弾く女」                           ×

英国王室コレクション

20.「音楽のレッスン」                           ×

 

エディンバラ 国立スコットランド美術館

21.「マルタとマリアの家のキリスト」    

ダブリン アイルランド国立美術館

22.「手紙を書く婦人と召使い」             

ワシントンDC ナショナル・ギャラリー

23.「手紙を書く婦人」                       

24.「天秤を持つ婦人」                       

25.「赤い帽子の娘」                          

26.「フルートを持つ娘」                      

プリンストン バーバラ・ピアセッカ・ジョンソン・コレクション基金

27.「聖女プラクセデス」                      

ニューヨーク メトロポリタン美術館

28.「水差しを持つ女」                        

29.「少女」                                      

30.「眠る女」                                       

31.「窓辺でリュートを弾く女」             

32.「信仰の寓意」                                

フリック・コレクション

33.「兵士と笑う娘」                           

34.「稽古の中断」                                

35.「婦人と召使い」                             

ボストン イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館

36.「合奏」 (盗難のため行方不明)     ×

■ 個人蔵 (場所不明)

37.「ヴァージナルの前に座る若い女」      


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フェルメールのカメラ [フェルメール]

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週末は天気も不安定でどこも行かず、家で読書と少しだけプリント。金曜から代表選も二試合観戦、テレビで。今日も曇ったり晴れたりしているがにわか雨がありそうだ。

それで北京にいた時に買ったVermeer's Cameraをやっと読んだ。フェルメールの絵は、その色調、光の表現、精密さと曖昧さの融合などが、他のどの画家とは違っているために、カメラ・オブスキュラの使用が推測されてきている。ただ賛否両論で結論はでない問題ではある。なにせフェルメールに関する記録はあまり残っていないのだ。これは、当たり前と言えば当たり前で、日本でもフェルメールと同時代の江戸時代の初めに生きた人の詳細な記録などほとんど残されていないからだ。

著者のSteadmanさんによれば、カメラ・オブスキュラを使ったと考えられる理由はいくつかあり、それらの理由は以前より何人もの学者が唱えてきたものだ。彼の整理によれば、カメラ・オブスキュラを使った結果とされるフェルメールの絵の特徴は以下の通り。

1)レンズを通して見た時に起こるピンボケがあること、2)広角レンズで起こる画面のゆがみが見られること(手前の人物がかなり大きく表現されることも含む)、3)ハイライトの光が分解してハレーションのような光になっている、4)全体的にぼんやりとした色味で柔らかい感じになっていること

それに対する反論はいくつかあるが、一番大きいのはフェルメールが死んだ時の遺産目録が残されていて、家具や絵はもちろん衣類に至るまで詳細な目録になっているのにかかわらず、 かなり高価だったはずのカメラ・オブスキュラが入っていなかったことだ。あるいは、17世紀初頭はカメラ・オブスキュラの黎明期にあたり、この最新技術がまたデルフトまでは伝わっていなかったとか、いくつも反論はある。このあたりの理由には、あの素晴らしく美しく静謐な絵を描いたフェルメールが道具の手を借りて、つまりインチキして作品を作ったと思いたくないという心情も含まれるかもしれない。

フェルメールが描いたスケッチなどが残されていなかったり、キャンバスの下絵もないということをカメラ・オブスキュラの使用の理由としている。これに関しては、先ほどのカメラ・オブスキュラが遺産に残されていなかったことの反論にもなるが、フェルメールは室内に小さなブースを作って、キャンバスを置き、そこにカメラ・オブスキュラの像を写して絵を描いたということ推論を行っている。これを立証するために絵の中の室内の描かれている範囲を計算して、それをカメラ・オブスキュラのレンズを使って、カメラ・オブスキュラのブースの中に投影すると絵のキャンバスのサイズと一致することを証明した。このあたりは工科大学の教授の面目躍如だが、非常にスリリングな読書だった。


翻訳もすでにでていた。と言っていると激しい雨が降り出す。今日も先週と同じような天気のようだ。

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シュテーデルの「地理学者」 [フェルメール]

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西安の写真を探してデータを漁っていたら2008年のヨーロッパの写真があった。中国にいる間は国慶節の時には旅行に出かけていて2008年はオランダ・ドイツと行ったのだった。帰りの便はフランクフルトからで、その時に シュテーデル美術館に行った。

もう数ヶ月前に渋谷の文化村に 「シュテーデル美術館展」を見に行った。この展覧会のメインはフェルメールの「地理学者」だった。すでに「地理学者」はフランクフルトで見ていたが、せっかく日本に来ていることなので再度、見に行った感じだ。

自画像と思われる画家の後ろ姿が描かれた「絵画芸術」を除いて、二枚ある男性が書かれたフェルメールの作品の一つだが、個人的にはルーブルの「天文学者」の方が好きだ。理由は明確ではないが、「地理学者」はフェルメールの他の画と比べても強い光があたってコントラストが高く描かれているが、「天文学者」は他の画のように柔らかな光に包まれていることがまず第一の理由。それから、どちらも一瞬の動きを捉えたものだが、「地理学者」の動作=コンパスを持つ手を止めて左の方向を見つめている、「天文学者」の動作=地球儀に手を伸ばして見つめているという違い。第二の理由は、動作の範囲が画面の中にとどまっているか、外に向かっているかで、画面の中で完結している方が凝縮力が強く感じられるからだ。

とはいえ、三十数枚しかないフェルメールの作品の一つだから、渋谷にも見に行った訳だ。同じ頃に、前から読もうと思っていた小林頼子さんの「フェルメール論-神話解体の試み」を読んだ。これは大判の厚い学術論文のような本で、本と資料集というような性格もある。余りにも大作なので躊躇していたが、花粉症の頃に外出を控えていたので読み始めた。新しい発見はいくつもあって、その一つは、フェルメールは輪郭を描いていないケースがあるということ。下塗りをして上塗りを下が乾かないうちに塗ってにじみや透過を利用して効果を出していることは知っていたが、上塗りをする際に背景と人物の輪郭は完全に塗りつぶさないで、境目には上塗りの線を入れたり両側から塗りつぶさないで輪郭あたりをそのまま上塗りをせずに残したこと。これで、ぼやっとした輝くような効果をだしていたということだ。これは、彼女の他の本や他のフェルメールに関する本には書かれていなかったことだ。



シュテーデル美術館はフランクフルト中央駅から多分、南方向に歩いて河を越えたところにある。天井が高いレストランは気持ちが良かった。


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